配合成分の違い

402b8c2a089450df20fa5f4ba62eca5e_s洗顔石鹸の選び方の前に、まず洗顔石鹸とは何か?ということを知っておく必要があります。
形をイメージした時に固形のものを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は固形タイプのものが必ず洗顔石鹸というわけではありません。

逆に、固形でない洗顔石鹸もあります。
洗顔料は、洗顔フォームと洗顔石鹸の2種類に分けることができますが、それは固形か固形でないかという形状の違いではなく、配合されている成分の違いなのです。

洗顔フォームに含まれる合成界面活性剤

洗顔フォームと洗顔石鹸の大きな違いは、その成分に合成界面活性剤というものが含まれているかどうかということにあります。
合成界面活性剤とは強力な洗浄成分のことで、お肌の汚れをしっかり落としてくれますが、強力なだけにお肌への負担も大きく、お肌本来のバリア機能や保湿成分まで洗い流してしまいます。
この合成界面活性剤が、洗顔フォームには含まれており、洗顔石鹸には含まれていません。

洗顔の目的と洗顔フォームのデメリット

そもそも、洗顔は何のために行うのでしょうか。
洗顔は、お肌についている余分な汚れを洗い落とし、ターンオーバーを正常に機能させるために行うものです。

余分な汚れだけを洗い落とすならば、本来は洗顔後にそれほどお肌がつっぱるということはないはずなのですが、洗顔フォームには合成界面活性剤が含まれており、その強力な洗浄力でお肌に必要なうるおいまで洗い落としてしまうため、お肌が乾燥しつっぱってしまいます。
これをカバーするために、洗顔フォームには洗顔の目的である「余分な汚れを洗い落とす」ための成分だけでなく、保湿成分が含まれています。

この保湿成分が洗顔後にお肌の表面を覆っているので、「つっぱらない」という状況を作り出すことができますが、これは表面だけそう感じるのであって、実はお肌の内部は乾燥してしまっているのです。
お肌の乾燥をごまかしていると言っても良いでしょう。
おまけに、余計な保湿成分がお肌の表面を覆ってしまっているので、洗顔後の化粧水や美容液などの成分がお肌に浸透しにくい状況になっているのです。

洗顔石鹸とは

49a248a61d450e8bdbe9d6c0cf7c53f7_s洗顔フォームを使うことにメリットは全くといって良いほど感じられませんよね。
お肌をボロボロにしてしまいかねない洗顔フォームに対して、洗顔石鹸はお肌に優しい洗顔料だと言うことができます。
もちろん合成界面活性剤は含まれておらず、それ自体が天然の洗浄成分なので、洗顔の目的である「余分な汚れを洗い落とす」ことができ、お肌に必要な潤いまで洗い落とすことはありません。

洗顔石鹸の主成分は、石鹸素地と言われるもので、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムなどと表示されることもあります。
その成分により、洗顔石鹸は弱アルカリ性となります。

「お肌は弱酸性だってよくコマーシャルでやっているけど?」と思われるかもしれません。
確かにお肌は弱酸性です。
しかし弱酸性はお肌に負担をかけない分、あまり汚れを落とすことができないのです。

洗顔石鹸だと洗顔後にお肌が乾燥するのが気になると言う方がいますが、洗顔後にお肌が少し乾燥するのは当然のことで、お肌が一時的に弱アルカリ性になるからなのです。
健康なお肌であれば、そこからお肌が自力で弱酸性に戻そうとし、再び潤ってきます。

逆に言うと、弱アルカリ性からお肌が自ら弱酸性に戻そうとすることでお肌が活性化し、健康なお肌になっていくのです。
弱アルカリ性の洗顔石鹸が、色々な意味でお肌に優しいと言うことがおわかり頂けると思います。

洗顔石鹸の選び方

洗顔石鹸を選ぶ時に注意しなければいけないのは、石鹸の中でも純石鹸と呼ばれるものは比較的乾燥させやすい性質があるということです。
純石鹸とは石鹸素地だけで構成されている石鹸のことで、お肌に余分な成分は含まれていないので、合成界面活性剤などに比べれば確かにお肌には優しくなっています。

ただそれでも洗浄力は強めで、お肌があまり丈夫でないという方は、お肌がヒリヒリしたりといった状態になることがあります。
そこで、石鹸素地に加えて天然の保湿成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。

また、安価なものは大量生産しているものなので、これもお肌には少し強すぎる可能性があります。
石鹸の作り方は、機械練りと枠練りという製法がありますが、枠練りというのがひとつひとつ手作りで作られたもので、美容成分が多く配合されています。

あるいは、「コールドプロセス」で作られたものは保湿成分が多く残っています。
作るのに手間と時間がかかる分、少しお値段ははるかもしれませんが、5年後、10年後のお肌のために、お肌に優しい洗顔料を選びたいものですね。